スコープドッグ21Cこだわりポイント最終回

(有)RCベルグ様より私が原型製作を担当致しましたスコープドッグ21Cの再販受注締め切りは本日2月26日23時59分です!!あと12時間になります!
http://www.rc-berg.co.jp/products/gallery_votoms_scopedog21c.htmlまだお申し込みの御済でない皆様宜しくお願い申し上げます!!

スコープドッグ21Cこだわりポイント最終回は脚部です!各画像の下の文章が解説文になりますのでお間違得ないようお願い致します。

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降着姿勢や脚部の可動域を広げる為の処置としてAの溝によって装甲Bが若干移動できるようになっています。
Cなどの裏面は極力ゴチャゴチャせず、トラブルの原因になるので不用意にメカ部が露出しないようしっかりとカバーされています。

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装甲をハネ上げると脚部メインフレームに可動補助のマッスルシリンダーが入っています。井上幸一氏より「マッスルシリンダーは円柱状だけと限定したことはない」という一言を受けてスタッフで協議し円形は維持していこうとシリンダーを輪切りにしたような形状の物になりました。

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赤線で囲われている部分ですが、膝パッドアーマーの性質や形状から導き出される生産方法を考慮するとこの赤線部分は膝パッドアーマーと一体というのはどうなんでしょうね?となりまして、膝パッドアーマーから分離させてこの赤線部分で囲んだ部分は脚部メインフレームと一体構造としました。この部分は膝パッドアーマーの裏側までありまして、膝パッドアーマーを取り付けるフレームの役目も兼ねております。

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劇中を見る限りアーマード・トルーパーの最も負荷のかかる部分が足首(関節含む)であり消耗も激しく整備の度合いも頻繁であろうことは容易に想像できます。それなりに耐久性は考慮されているはずですが可動、グライディングホイール、ターンピックなど荷重や高熱が発生する部分が多くアーマード・トルーパーで一番トラブルが多かった箇所ではないかと思います。
Aは内側にも外側にも付いている放熱用のスリットです。このスリット部分は穴の開いていない部品と交換することも可能という設定です。作戦や地域性などを考慮して部品交換されるといった感じです。この部品を外すと大きな穴が開き剛性に問題が生じますが穴の開いている状態で剛性を計算された設計になっているので問題ありません(当然穴の開いてない方が剛性は上がりますし、ここにこの機構のない物も存在します)
Aは外側はグライディングホイール回転時の熱を放出するのに用い、内側はグライディングホイールを稼働させるための3連プーリーの熱を放出させる為に用います。Bはボトムズファンの皆様は御存じの通り設定画にも描かれているターンピックに連動している部品です。ターンピックを使用するとこの部品もターンピックに合わせて下に降りる仕組みですが、突き抜け防止にBのストッパーとしてCを設定しました。Dはターンピック使用時に発生する熱を前後に放出する為のスリットです。

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足首に付いている三角形のユニットは2パーツ構成で構造図(雑ですみません(汗))のようになっており、内側の画像にある赤線部分内側が構造図の青線部分にあたります。
三角形のユニットは内側にはグライディングホイール稼働用のプーリーが入っています。ベルトで稼働させるコストがかからない単純な機構です。外側のターンピックユニットは取り外し可能なユニットでB面の内側から固定されています。B面に開いている小さな穴は内部の物を固定している固定具用の穴で、ここもどういう機械がどのように収まっているか検証してその上で穴をあけています。

以上駆け足で少々乱暴な解説ですがお許しください(汗)もう少し細かく丁寧な解説が出来る時間があればいいのですが(汗)

スコープドッグ21Cこだわりポイントその4

(有)RCベルグ様より私が原型製作を担当致しましたスコープドッグ21Cの再販受注締め切りがラスト1日となりました!
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こだわりポイントその4は腕です!

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アームパンチ機構再現に当たり設定画で見えているシリンダーが2本入っているのか1本なのかで意見が分かれました。このスコープドッグ21Cでは『地球っぽさ』を嫌いシリンダー(A)を楕円形にしてあります(残念ながら昔のHONDAのバイクでフロントのシリンダーが楕円形なのが存在していたのですが)設定画の角度では似たような形状に見えるように調整してあります。アームパンチ用カートリッジを差し込んだままこの画像のようにアームパンチ機構を再現できます。サイドスカートのマガジンのアームパンチ用カートリッジは全てバラバラで腕に差し込めるようになっています。
アームパンチのせり出す箱部分(B)は強度がかなり必要になる部分ですので一体成型であるはずなのでこの箱には余計な一切モールドを入れておりません。

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手甲のアーマーもスカート類と同じで衝撃吸収パッドがついており、構造もフレームに装甲をリベット留めする構造となっております(当然ながら表のリベットと裏面の穴はシンクロしています)

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肩ですが、肩アーマーにシャックルが直で付いているのが気になって肩内部インナーブロックから太めのフレームを生やして肩アーマーの穴からフレームを露出させてそこにシャックルを取り付ける構造にしました。
本来は肩アーマー接続用フレームにも表のリベットに合わせた穴をあけたかった所ですがここはタイムアウトになってしまって断念しました(涙)

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拳は『殴る』『銃器をつかむ』ことを最重要にした物として造形しています。赤線の部分にヘビーマジンガンのグリップが手の平の出っ張りにしっかりと収まりズレないようになっており、火器類のグリップの太さは全て統一規格になっているという設定としています。

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殴るさいにも指先の甲部が手の平の出っ張りにピタッと当たって補強する構造になっており接触部分を一定にして殴る力を均等に拳にかけてエネルギーを効率的に相手に打ち込めるように配慮しています。大きさについても殴るつかむはもちろんの事その上で腕だけで自重を支えることができる(自重を吊り下げることができる)という条件をクリアするために様々な角度から検証考察した結果の大きさになっています。

さて次回脚部で最終回です~

スコープドッグ21Cこだわりポイントその3

(有)RCベルグ様より私が原型製作を担当致しましたスコープドッグ21Cの再販受注締め切りがラスト1日となりました!
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さて前回から随分と間が空いてしまいまして(汗)恐縮でございますが、残された部位のこだわりポイントについて説明させて頂きます(汗)

腰部?最大のポイントは脚の生え方です。通常のキャラクターロボットの脚の生え方は股関節から真横に軸が生え太ももに取り付けていますが、の『タイプ21C』は真上から下へ向かって脚部を生やす構造にしています。
この構造も早くから私が提案させて頂いていたアイデアの一つでした。
真横から軸の生える構造ですと現在の科学的観点から見た場合ですと軸と太ももの付け根に物凄い負荷がかかり自重を支えるだけでも問題が発生してしまうはずなのですね。未来の超科学、異世界の超科学と片づけてしまえば簡単な部分なのですが、あえてそういう逃げは避けて重力と向き合う挑戦をしました(苦笑)
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赤い線の部分ですがここは緩いアールが付いて少しふくらみも持たせています。わかりずらいのであえて線を入れさせて頂きました。
ここのアールは『平面で構成しない方がセンスあるから』などという安直なものではなく股間部分にどのような機械がどのように入っているかなどを考察して導き出したふくらみです。

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Aの部分は模型的に見た場合単なる上半身との接合軸ですが、スコープドッグの構造としては上半身と下半身を繋ぐマッスルシリンダーです。本当はここにもマッスルシリンダーとしてのディテールを入れたかったところです。

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AとBは太ももにスカート類が当たった時にダメージをおさえる為の衝撃吸収パッドです。高橋監督や井上幸一氏のイメージするスコープドッグは500万円そこそこでできる安い量産機という事を考えた場合この辺のパッド類はどうした物か悩みましたがここも21Cスタッフで数時間に及ぶ協議の末採用されました。スカート類の構造はフレームに装甲がリベットで留めてある構造でして、表のリベットの位置と裏面のフレームの穴は全てシンクロしています。塗装に関しては今の模型作例の流れですとフレームをグレー、装甲部分を緑に塗る感じでなのでしょうが『安いスコープドッグ』として見た場合工程を少なくすることでコスト削減をはかる為に未塗装のフレームに装甲をリベットで留めてその上から表裏をグリーンで塗装するだろうと考察(フレームと装甲を別々の色に塗るメリットの方が少ないですしね)表裏ともグリーン一色で塗装してあります(しっかり見えている画像がないので申し訳ないのですが)

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リアスカートは装甲部もフレーム部も大きく重量もあるのでBのような衝撃吸収用フレームが別途用意されておりリアスカートのAの部分に接してリアスカートを支えて股関節部分へ大きな衝撃が加わるのを防いでいます。

次は腕に行きます~