今年度版Zplus、ただいま原型改修完了!!

昨年のZplus発表後色々な方々からメールなどをちょうだいしております。
私、小松原もZplusにはかなりのこだわりがありますが、皆様もかなりこだわりが強いようで「ここはもう少しこうした方が」的なご意見を多々頂いております。

頂いたご意見の中では、形状やディテールに関する物以外に、「模型としてのご意見」も多数ちょうだしておりまして、中でも「スネの部品割が組み立てづらい」とのご意見もございました。

今回は、そういった部分を中心に分割などを見直した上で、一部形状やディテールも修正していく事にしました。そんな改修部分を数回に分けて書いて行きたいと思います。

しかし、商品として発売翌年に、ここまで改修する例は過去にない状況と思いますが、
スケールモデルにおける同形機の新発売のような感じで受け止めて暖かく見守って頂けると幸いです。
誰よりも深きZplus愛ゆえに(汗)

まず、ご紹介したいのはZplusの胸の形状の改修です。
改修ポイントは以下の通り!

【胸部】
胸横にくる6角形のプレート大型化にともない、首横のパネルとの分割ラインを少し前に移動させました。
それに合わせて、当然ながらエリパーツも形状変更。
また、胸の上面のディテールは位置の変更、スジボリの追加等しております。

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胸はセンチネル本の設定画や変形シークエンス画稿で形状もバランスも全く違います。それ以降、商業用で描かれた画稿もそれぞれ違っておりますが、僕はセンチネル本の設定画稿を主体として造型しております。
胸幅などは特に気を使い、良い物を作る上で、僕個人だけの判断ではなく、図面作成のプロとも相談して設定画稿を徹底解析し、恐らく、これが設定画の胸幅に一番近いであろう数値を導きだしております。

僕個人の拘りポイントとしては胸天面がエリから肩側へかけて斜め下に角度の付いている部分。
そしてエリや胸天面よりのかなり下から生える首ですね(画像参照~但しこの画像は昨年のモデルです)
当時このポイントをあさの氏、カトキ氏両氏に褒めて頂き、以来ずっとこだわってきた部分でもあります。
股関節を外へ、腕は吊り下げられているような感じだけがZplusの人型外しのポイントではないのです。
傾斜した胸天面や深い位置から生える長い首も『人型外し』の重要なポイントなのです(これはセンチネル版に限った話です。センチネル以降の商業用画稿や原型は人型から外れて~という部分は意図的に避けているようですので)

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タツノコファイティングギア最新作はキャシャーンの相棒『フレンダー』

タツノコファイティングギアシリーズ
最新作は・・・・キャシャーンの相棒?愛犬??のフレンダーです!!
今回も色々と関わらせて頂きました!

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引出式の付け根の関節で、よりダイナミックなポージングが可能となっております!!

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絶賛御予約受付中!!
タツノコヒーローズ ファイティングギア 新造人間キャシャーン 『フレンダー』

・発売月:2016年10月発売予定
・価格:7,000円(税抜)
・サイズ:全長:約180mm
・付属品:キャシャーン頭部(フェイスオープンver.)
・素材:ABS/PVC/PA/POM
・デザインアレンジ 中野牌人 小松原博之
・原型製作:射水宏 小松原博之

また、タツノコファイティングギア『新造人間キャシャーン』も1年ぶり再販決定!!
ムテキングやテッカマンから修正された新バージョンの股関節に変更になっております!!
こちらもこの機会に是非とも!!

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タツノコヒーローズ ファイティングギア 新造人間キャシャーン (再販)

・発売月:2016年10月発売予定
・価格:7,800円(税抜)
・サイズ:全高:約180mm
・付属品:キャシャーン本体、拳(左右)、開き手(左右)、手刀(左右)、
専用台座、テスト用ボタン電池(LR41)×2個
・素材:ABS/PVC/PA/POM/ダイキャスト
原型製作:小松原博之(RECKLESS)

皆様、よろしくお願い致します!

Zplusの問題点に関する考察/4

Zplus/A1から改装されたC1型はα任務部隊の戦力として実戦に投入。
うち1機『RNPC』は、0088年4月ニューディサイズ軍との交戦中地球低周回軌道上で撃破され喪失、
もう1機の『RNPB』も戦闘と大気圏突入時の損傷の為、分解廃棄処分となったとあります。

一方、データ収集を終えた(と思われる)カラバでは、
さらに対ニューディサイズ戦、その他機体各部の問題点(腰のビームカノンのパイプのとり回し等々)等々、
C1型のデータも反映。A1型は、部分改修された上で本格的配備が始まりその最終機が0088年6月にロールアウト。
カラバへの引き渡しがおこなわれたというのが、開発までの流れの推察です。
カラバはこのZplus/A1型18機(20機という説もあり)で構成される『18TFAS』をもって
めでたくダカール奪還作戦に参加。『18TFAS』は初陣を飾ることとなったのです。

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とまぁこれならそれなりに矛盾点は克服されるかな?と思うのですがいかがでしょうか?(汗)

0087年11月にロールアウトしたのは先行量産機であり、
連邦軍が評価したという『実績』は『18TFASの初陣』であるダカール奪還作戦のものではなく
(18TFASの初陣が0088年8月であってZplusそのものの実戦が0088年8月と記述されている資料はない)、
カラバがテスト中に偶々遭遇した敵機との交戦データであり、
0088年6月にロールアウトしたと言うのは初号機ではなく、カラバ納入予定18機(または20機)の最終機がロールアウ
トしたと、そういう解釈です(笑)

現在未解決な部分としてはテールレター『RNPC』の機体は
ニューディサイズ軍との戦闘により喪失したはずなのに、
0088年4月以降にカラバ軍の中でA1型として存在しているをどう説明するのか?という所(笑)
このネタはいずれまた(笑)

余談:私見ではありますが、『RNPB』であるが分解廃棄というのは考えづらいですね。
公式記録に残っている『RNPB』の出撃回数や戦闘データは、
通常のモビルスーツのそれと比べ(特にガンダムタイプとしては)別段、過酷な使用状況とは言い難く、
大気圏突入に関してもいきなりであったとはいえ、機体の性能を考えれば
分解廃棄になる程のダメージを負うとも考えづらい。
それこそ廃棄処分になってもおかしくないハマーン戦で、手足の無くなった百式(別の機体ではという説もあるが)や
過酷な状況で運用され続けたZガンダム、ガンダムMk-Ⅱを改修整備をおこない
再配備している点をみても『RNPB』は分解廃棄ではなく、
分解整備され、運用されたのではないか?という考え方の方が自然ですし、
この時期、ハマーンネオジオンとの開戦に備え、高コスト機をやすやすと廃棄できる状況ではない。
というのも、廃棄説否定につながる要因です。
これも推測の域を出ませんが、実戦投入されないまでも分解整備され、D型等、
バリエーション機開発用の母体のなったのではないか(その説の記述もある)という想像を持って
この考察を締めさせていただきます。

STUDIO RECKLESSのZplusでは、以上のような私的解釈ではありますが
各設定等の不明点を補う考察の元、各種ディティールなどを反映、
センチネルマニアの皆様はおもちろん、より多くのガンダムファンの方々に
満足いただける仕様を心がけています。
今年の夏も何らかのZplusをお見せできるかと思いますので
みなさま、どうかご期待ください。